私達、生きている人間は、肉体を持っています。
言い換えると、私達の魂が、肉体の中に入っています。
魂は肉体の中に入ると、いろんな事で不便になります。
魂だけの存在ですと、ほとんどの願いが簡単に叶ってしまうからです。
では何故、わざわざ不便になる肉体に入って、人間としてこの世を生きようとするのでしょうか。
魂はお空にいる時に、人間として生きていく上での目標を決め、何の為にこの世に生まれるのかなどの使命を持って生まれてくるのだそうです。
愛する人達と共に幸せになる為、何かを成し遂げる為など、いろんな目標や使命を持って、この世に生まれてくるのです。
そして肉体を持って、お空では考えられない程の不便の中で、お空で決めてきた目標を達成し、使命を果たす為に努力をするのです。
それが、この世での修行であり、天寿をまっとうしてお空に戻った時、努力した分、達成した分、魂の格、霊格が上がっていくのです。
魂はこの修行の為に、肉体を持ってこの世を生きようとするのです。
ですが、そういった目標や使命を持たずに生まれてくる魂もいます。
例えば、ご自分の努力で立派な医者になった方がいたとします。
お空で決めた事を、達成させたのです。
その医者はご自分の努力で、ご自分のなりたい者になり、人様に対し一生懸命に尽くし、結果、人様から立派な医者だと言われる様になりました。
お空には、その医者と親子になる約束をした魂がいました。
その魂は、その医者と強い絆で結ばれていました。
そして、その医者は結婚をし、妻がお腹に子を宿しました。
医者と親子になる約束をした魂は、お腹の子を守護し、時期が来たら、その子の肉体に入ろうとしていました。
その魂は、強い絆で結ばれた人達の元に生まれる事を、心待ちにしていました。
そして、この世に生まれたら、お空で決めてきた目標を達成し、使命を果たそうと、希望に胸を膨らませていました。
ところが、親が医者という事で、そこに生まれれば一生楽して生きられると思った別の魂が、そのお腹の子の中に入ろうとしました。
その別の魂は、その医者や妻とは、縁も絆もありません。
誰とも絆の無い、悪しき魂でした。
お腹の子は、その悪しき魂に乗っ取られました。
本来入るべき魂の隙を見て、悪しき魂がお腹の子の肉体に入ってしまったのです。
やがて月が満ち、お腹の子はこの世に生まれ出てきました。
年月が経ち、その子は大切に育ててくれた親の意に背き、悪しき魂のまま、我儘で身勝手な考えのままに成長し、その医者家族をめちゃくちゃにしてしまいました。
本来、その医者の元に生まれてくるはずだった魂は、その家族を守ろうとしました。
悪しき魂にお腹の子を乗っ取られ、この世に生まれる事なく、辛く、悔しい思いを胸に、必死にその医者家族を守りましたが・・・。
例え話として書きましたが、実は、神様からお聞きした、実際にあったお話です。
こういった目に見えない世界で、この様な事が起こっている為に、この世から不幸な事件が無くならないのかもしれません。
何千年かの後の未来の地球には、真の平和が訪れているそうです。
悪しき魂が浄化され、皆が美しい魂になっているのだそうです。
そんな時代に肉体を持ちたいものです。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。