てんしょうが小学2年生の時の担任の先生は、当時40代の男性の方でした。


下のお名前が デンタさん と仰り、てんしょう達は " デンタ先生 " とお呼びして、子ども達からはとても慕われておられました。

よく、授業で紙芝居をしてくださり、老若男女の声色を使い分け、いろんな工夫をされたりして、子ども達は紙芝居の世界に引き込まれていきました。( 女の人の声色で語り出すと、教室中に笑い声が響いていました。)

40年以上前の事なので、授業を受けている場面ははっきりと思い出せないのですが、紙芝居の時の先生の様子は、今も色褪せずに思い出せます。



当時のある時、そのデンタ先生が、突然てんしょうの家に来られました。

その時のてんしょうは、塾か何かに出掛けており家にはおらず、祖母アサが玄関に出て対応しました。


デンタ先生は、祖母アサにこう仰いました。


「 てんしょうさんの担任の〇〇と申します。

てんしょうさんから " ネコが生まれたから、飼ってくれる人を探している " とお聞きして、私にも引き取らせていただきたいと思い参りました。」


祖母アサは、担任の先生の突然の訪問と、その理由に驚いたそうですが、それはそれは、と子ネコを出して見せました。

その頃飼っていたネコが6匹の子ネコを産んで、3匹は引き取られ、残りのうちの1匹は飼うことにしたのですが、あと2匹の引き取り手が見つからずに困っていたのでした。

デンタ先生は、祖母アサからそういった事情を聞くと、何の躊躇もなく2匹を引き取っていかれました。


その後、2匹のネコはデンタ先生とそのご家族の方にとても大切に飼われ、"1匹は海苔の佃煮が好きで、もう1匹は野菜が好きだ " と仰っておられました。



通信簿の担任コメント欄には、てんしょうの事を " 普段おとなしいですが、ユニークな面があります " とあり、てんしょうの個性を引っ張り出してくださった先生でした。

幼いてんしょうは、" ユニーク " の意味が分からず、祖母アサに聞きその意味を知り、嬉しい様な恥ずかしい様な、不思議な気持ちでした。
( ここで言うユニークは、面白いという意味で使われています。)



また、間違った事、悪い事をすると、ものすごく恐い先生でもありました。

良い事は良い、悪い事は悪いとハッキリ教えてくださっていたので、イジメなどもありませんでした。





月日が経ち、てんしょうが社会人になったばかりの頃、ふと懐かしくなり、デンタ先生にお手紙を書いた事がありました。

当時の先生との懐かしい思い出や、引き取っていただいたネコの事、近況などを書きましたが、心では " 15年以上も経ってるし、何百人もいる教え子の一人だから、お忘れかもしれないな " と思っておりました。


それから1週間程すると、1通の手紙がてんしょう宛に届きました。

差出人はデンタ先生でした。


お手紙には " 現在は65才で教員は引退したが、子ども達にラグビーを教えている事、てんしょうの事はネコの件で思い出した事 " などが書かれており、教え子からの手紙が嬉しかったとの事でした。


先生がお元気でいらっしゃった事が嬉しく、また、てんしょうの手紙を喜んでくださった事を知り、気持ちは小2の頃の幼いてんしょうに戻っておりました。


身体が弱く、小学1年生までよく学校を休んでいたてんしょうでしたが、デンタ先生が担任の先生になられた事で、学校に通う事が楽しくなり、心も身体も元気になって、学校を休む事も減っていきました。



スピな話になりますが、生まれて間もなく、てんしょうの中に入り込んできた悪しき者達により ( 過去記事 2017.11.6 〜 2017.11.10 " てんしょうの中にいた者達 1〜 その後 " をご覧くださいませ。) 、病弱だったてんしょうでしたが、デンタ先生という魂のお強い方が接してくださったおかげで、心身共に持ち直す事ができたと言っても過言ではありません。

そういった意味でも、デンタ先生は恩師であり、命の恩人でもあるのです。



ご存命でしたら90才を超えられていると思われますデンタ先生。


50才を過ぎたてんしょうですが、今も8才の時の気持ちで、デンタ先生を思い出します。

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