てんしょうがパパ夫と結婚した頃、十数年前のお話です。
当時パパ夫は、会社で上司からのパワハラを受けていました。
その上司は、パパ夫の所属する課の課長でしたが、パパ夫の事が気に入らなかった様でした。
パパ夫は、他の人よりも少し早く出勤して、黙々と仕事をしていたのですが、その事にもいちいち文句をつけてきたり、足を引っ張る様な嫌がらせを受けていました。
また、その課長の取り巻きも、類友でした。
その様な人間性の課長でしたが、上にはいい顔をするので、次期部長と言われていました。
そんな辛い日々を過ごしながらも、黙々と自分の仕事をこなしていたパパ夫でしたが、ある時、人事異動でその課から外れる事になりました。
話のわかる良い上司に恵まれ、頑張った分の正当な評価もされて、仕事も順調に進んでおりました。
そんなある日、違う課になって関わりがなくなった、元の課の同僚から、パパ夫に連絡がありました。
" これから、飲み会があるが、本部長や〇〇部の部長も来られるから、パパ夫も来るように。" との事でした。
飲み会の会場は、" 座って3万 " というお高い店だという事でしたが、本部長・〇〇部長が来られると聞き、その飲み会に出席する事にし、その頃、結婚したばかりの妻てんしょうに、その旨と帰りが遅くなる事を電話してきました。
それから数時間が経った頃、帰りの遅いパパ夫を待つてんしょうの元に、パパ夫から電話が来ました。
「 てんしょう、あの課長に騙された。」
パパ夫の声が震えていました。
明日に続きます。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
明日楽しみ(でいいのかな?)にしています。