因果応報。
善行も悪行も、自分のした事が自分に返ってくる事を言いますが、我が子に返ってくる事もあります。
ある女性がいました。
その女性は幼い頃から、よく自分自慢をする人でした。
それはよいとして、その事で、他人を見下したり、ワガママな事をする所もありました。
月日は流れ、その女性は良縁に恵まれ結婚し、実家から遠方にある高級住宅街に住み、二人の子どもを授かりました。
その女性の母親 ( 二人の子どもの祖母 ) はご近所の人に、二人の子ども ( 孫 ) の事を、こんな風に言いました。
「 上の子は太っちゃって、チンチクリンだし、下の子はスタイルはいいけど、頭がスッカラカンで、もうホントにどうしようもない。」
自分自慢の女性は、なかなか実家に子どもを連れて帰ってこないという事です。
ご近所の人に、孫の事をそこまで言う祖母もどうかと思いますが、その自分自慢の女性、自分の子どもの事を、ご近所に知られたくなくて、実家に帰ってこられないのです。
他人を見下してきた女性は、他人が自分を、我が子の事で見下してくると思ったのでしょう。
もしかしたら、その女性から見下されていた人達の恨みを買っているかもしれません。
親の見栄の為に、その親の思うように育てられる子どもは、言われなくてもいい事を言われて育ちます。
その人格までも否定される子どももいます。
そして、そういった親の見栄についていけなくなった子どもは、自分に自信が持てなくなり、病んでいくか、もしくは荒れていってしまいます。
子どもは親の自慢の為に、この世に生まれたのではありません。
自分の人生を楽しむ為に、この世に生を受けたのです。
結果、自分自慢の女性から生まれ、育てられた子どもは、その女性の思う様な、他人に自慢のできる子どもには育ちませんでした。
それで良いのだと思います。
その女性を恨む人達の念は、目には見えずとも、子どもに伝わっているかもしれません。
それ程、人の恨みの念とは怖いものです。
けれど、子どもにとって一番辛いのは、親から、そのままの自分を愛してもらえない事です。
" 親の因果が子に報い "
やり切れない話です。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。