今朝、朝食が終わり、プリ江が先に登校し ( 最近 " 図書室で読みたい本が取られない内に早く行く " と言って、プリ子より30分早く出ます。)、プリ子はPCに向かい、てんしょうは食器を洗っていた時の事です。


ほとんど思考の働いていない頭の中に、" ○子 " と聞こえてきました。

" ○子 " とは、てんしょうが高校時代に、ある子から呼ばれていたあだ名です。

" ○ " には、てんしょうの旧姓の漢字一文字が入ります。

そして " ある子 " とは、当時のお友達、" アケちゃん " でした。





高校に入学して、知り合いが誰もいない教室で、ポツンと一人、校庭を眺めていたら、少し離れた窓の所に、てんしょうと同じ様にポツンとしていたのが、アケちゃんでした。

人見知りのてんしょうでしたが、勇気を出して、その子に話し掛けました。

偶然にも出席番号が繋がっていて、最初の席は前と後ろになり、それから二人でいる事が多くなりました。


アケちゃんは、穏やかで、いつもニコニコしていて、とても気持ちの優しい子でした。


すっかり仲良くなったある日、いつもの様に窓辺で校庭を見ながら、おしゃべりしていると、アケちゃんの顔が少し曇った様に見えました。


アケちゃん「 ○子、実はね、私、1年生2回目なんだ。」

てんしょう「 え?」

アケちゃん「 私、小さい時から心臓が良くなくて、手術もしたの。」

てんしょう「 ・・・。」

アケちゃん「 運動もしたらダメなんだ。」

てんしょう「 ・・・。」


アケちゃんは、胸にペースメーカーを入れていました。

この時のてんしょうは、何と返事していいのか分からず、黙って聞いていました。


アケちゃんの言う通り、体育の授業は見学していました。

しばらくすると、授業中に体調を崩し、先生に保健室へ運ばれたりする様になり、学校も休みがちになりました。


1年生の終わり頃には、姿を見なくなっていました。






高校を卒業して、新生活がスタートし、しばらくすると、アケちゃんから連絡がきました。

久しぶりでしたが、元気そうな声に、てんしょうも安心して、会う約束をしました。


久しぶりに会ったアケちゃんは、お化粧をして、少し大人になっていました。

アケちゃんは、その後学校をやめて、ボランティア団体に所属していました。

そして、その職場で好きな人ができて、仲良くしているとの事でした。

その話をしている時のアケちゃんは、とっても乙女でした。


アケちゃんと会うのは、それが最後になりました。


何度か年賀状のやり取りをしていたのですが、てんしょうも社会人となり、年末が忙しく、一時、年賀状を全く出さない年が何年かありました。

それから、アケちゃんとの繋がりがなくなっていました。





ある年末、ふと思い、久しぶりに年賀状を出す事にしました。

もちろん、アケちゃんにも出しました。

が・・・、返事はありませんでした。






明日に続きます。

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