昨日、プリ江はノドの痛みで目が覚めました。
クラスの近くの席に風邪ひきの男子がいて、感染してしまった様です。
学校から帰ってきたプリ江を連れて、近くの小児科クリニックへ行ってきました。
咳をしている様な、小さな子ども達が10人程いましたが、保護者の方がそれぞれに、絵本の読み聞かせをしたり、ぬいぐるみで遊ばせたり、姉妹で遊んでいたり、静かな待合室でした。
時折、診察室から赤ちゃんの泣き声が聞こえてくるくらいでした。
その待合室で、プリ江はマンガ ( 名探偵 コ◯ン )を読んでいました。
しばらくすると、2才位の女の子とママとおばあちゃまとお見受けする方が来院されました。
その女の子、激しく泣いておりました。
" アン◯ンマン #&@¥♪×% いきたいーっ🗯 "
てんしょうは聞き取れなかったのですが、プリ江は " アン◯ンマンミュージアムに行きたいって言ってない?" と言っていました。
確かに、近くにはアン◯ンマンミュージアムがあります。
もしかしたら、車で小児科クリニックに来るまでに、その前を通ったのかもしれません。
車の窓からアン◯ンマンが見えてきて、女の子の心はすっかりミュージアムへと向かっていたのだと思います。
心をミュージアムに残し、身体はクリニックに来てしまった女の子。
プリ江が呼ばれて診察室に入り、出てきて、会計を済ませてクリニックを出る時も、ずーっと同じテンションで泣き叫んでいました。
その間、その女の子のママは、" まわり見てみ。誰も泣いてる子おらんやろ。うるさいから静かにしぃ!( 関西弁の様でした。) " と言うだけ。
おばあちゃまは、杖をついていらっしゃったので抱っこができず、ママが受付をしている時も、女の子はママに泣きすがっていました。
クリニックを出てから、プリ江が言いました。
「 アン◯ンマンって言ってるから、アン◯ンマンの絵本、読んであげればいいのにね。病院にあったよ。」
「 そうだね。親が気持ちを切り替えてあげないと、ちょっと可哀想だね。
泣き叫んでる2才児に、まわり見て静かにしなさいって言ってもね。」
「 ウチも、病院で泣いた事ある?」
「 一度もないかな。自分で本を持ってきて、静かに読んでたよ。
プリ子と二人並んで、おとなしくしてたよ。」
薬局の待合室で座って待っていると、オムツをモコモコさせた2才位の別の女の子が、てんしょうの所までトコトコやってきて、てんしょうのヒザに手を置き、" おはようございましゅ。" と言ってきました。
てんしょうが笑顔でお辞儀をすると、隣りにいたプリ江が " こんにちは " と言い、女の子はプリ江の前を通って、またトコトコと隣りの席へと移っていきました。
薬局で風邪薬をもらって出てくると、その泣き叫んでいた女の子とママとおばあちゃまとすれ違いました。
「 女の子、泣き止んでたね。お菓子を手に持ってたよ。」
「 あぁ、さっきの女の子だね。落ち着いてよかったね。」
てんしょうの歳になってくると、そろそろ孫のいる同級生が出てきます。
10代になったばかりのプリプリ姉妹、子どもを持つのは10数年後になりそうです。
その頃のてんしょうは、70近くになっていると思います。
てんしょうの母ヨキは、次女プリ江が生まれる時に、実家から東京の家まで世話をしに来てくれて、1か月いてくれました。
当時70才の母ヨキは、よく長女プリ子をおんぶしてお買い物に行き、両手一杯に荷物を持って帰ってきていました。
太極拳の教室を開き、生徒さんを指導しているだけあり、81才の今も現役で元気に過ごしています。
てんしょうも、いつでも孫の世話をできる様に、今から足腰を鍛えておかねばと思います。
虐待を受けたり、命を簡単に奪われてしまう幼い子ども達がいる現実。
平和だとは言い切れない日本。
幼い子ども達を見ていると、" みんなが幸せになれる様に、未来が輝けるものである様に " と祈らずにはいられないのでした。
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