2018年03月

☆ ☆ ☆ てんしょうと申します。 うちの二人姉妹がきっかけで、天の声が聞こえる様になりました。 このブログを立ち上げたのも、天の声の後押しがあったからです。 天の声とてんしょう、プリプリ姉妹の、スピリチュアルな日々の出来事を綴っていきたいと思います。 どうぞ、よろしくお願いいたします(*^-^*)☆ ☆ ☆  

迷いネコのミイちゃん  〜 夢のお話 ㊳ 〜

「 プリ子、プリ江、ハナちゃん・・・。」

てんしょうは、3人の名前を呼びました。

すると3人は、泣きながらてんしょうの元に来て、抱きつきました。


プリプリ姉妹 「 ママ・・・。」

ハナ 「 お母さん・・・。」


てんしょうは、ハナちゃんを抱き上げ、その場に座りました。


てんしょう 「 プリ子、プリ江、ハナちゃん。

お話を聞いてね。

今、あっちのお部屋に神様が来られているの。」

プリ子 「 神様?」


下を向いていた3人は、同時にてんしょうの顔を見ました。


てんしょう 「 神様が来られていて、あなた達にお話をしてくださるの。

みんな、静かに聞けるかな?」

プリ江 「 お話って、ハナちゃんのお話?」

てんしょう 「 そう。とっても大切なお話。

だから、神様の所に一緒に行こうね。

ちゃんとご挨拶できるかな?」

みんな 「 ・・・はい。」





てんしょう 「 神様、お待たせしました。

さっ、みんな。」

プリプリ姉妹 「 こんにちは。」

ハナ 「 こんにちは。」

神様 「 こんにちは。

プリ子ちゃん、プリ江ちゃん、ハナちゃん。

皆、良きお子ですね。

これから、大事な話をしますから、こちらにおいでなさいな。」


3人は、神様の近くに座りました。

皆、神妙な顔をしています。



神様 「 プリ子ちゃん、プリ江ちゃん、あなた方はとても優しい心を持っていますね。

だから私は、ハナちゃんが、プリ子ちゃんとプリ江ちゃんに会える様にしました。

これは、偶然ではないのですよ。」

プリ江 「 じゃあ神様が、プリ江達に、ハナちゃんと会う様にしてくれたんですか?」

神様 「 そうですよ。

私は、あなた方の所に行けば、ハナちゃんは幸せな時を過ごせると思ったのですよ。

ハナちゃん、プリ子ちゃんとプリ江ちゃんは、優しくしてくれましたね?」

ハナ 「 うん!プリ子お姉ちゃんとプリ江お姉ちゃん、いつも優しいの!

だから、大好き!」

神様 「 そうですね。私もそう思います。

そしてハナちゃん、あなたも良きお子です。

いつもニコニコして、プリ子ちゃんとプリ江ちゃんと仲良くしていましたね。

プリ子ちゃん、プリ江ちゃん、ハナちゃんと楽しく遊んでいましたね?」

プリプリ姉妹 「 はい!ハナちゃんといると、すっごく楽しいです!」

ハナ 「 ハナも!」

神様 「 そうでしたね。

みなさん、とても仲良くしていて、私も嬉しいですよ。

みなさんには、楽しい思い出がたくさんありますね。」

プリ子 「 はい!一緒に遊んだり、お散歩したりしました!」

プリ江 「 海も行ったね!」

ハナ 「 ハナのご飯を買いに、お買い物もしたよ!」

プリプリ姉妹 「 うん!」

神様 「 その楽しい思い出、忘れないでくださいね。」

プリプリ姉妹 「 絶対、忘れないよ!」

ハナ 「 ハナも!」



神様 「 明日、ハナちゃんは、ハナちゃんのお父さんとお母さんの所に帰ります。」

ハナ 「 ハナのパパとママ・・・。」

プリプリ姉妹 「 ・・・。」

神様 「 明日の朝、プリ子ちゃんとプリ江ちゃんが起きる頃には、ハナちゃんはお父さんとお母さんの所にいます。」

プリプリ姉妹 「 ・・・。」

神様 「 明日からハナちゃんは、ハナちゃんのお父さんとお母さんと一緒に暮らす事になります。」


ハナ 「 パパ・・・ママ・・・。」

ハナちゃんの声が小さく震えました。

プリプリ姉妹は、ハナちゃんの震える声を聞いていました。



プリ子 「 ハナちゃん、パパとママに会えるね。」

プリ江 「 ハナちゃん、よかったね。」

ハナ 「 ・・・プリ子お姉ちゃん、プリ江お姉ちゃん・・・。」


プリプリ姉妹は、泣きそうになるのを我慢している様でした。

それは、ハナちゃんの幸せを思う優しさでした。





その後、神様はハナちゃんの眠っている病院に戻られました。


てんしょうは、神様がお伝えくださって良かったと思い、心から感謝しました。








ハナちゃんとプリプリ姉妹は、3人で過ごす最後の夜に、3人で過ごした思い出の日々を、遅くまで語り合っていました。


お布団の中からは、時々笑い声が聞こえていましたが、いつしか、3人の寝息に変わっていました。




天使さんのおじいちゃんは、3人の眠るお布団の側で、ハナちゃんの寝顔を見つめておられました。






明日に続きます。

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迷いネコのミイちゃん  〜 夢のお話 ㊲ 〜

春分の日の前日。



この日、修了式で午前中に帰ってきたプリプリ姉妹は、ずっとハナちゃんの側にいました。

ハナちゃんもプリプリ姉妹から離れようとしませんでした。



3人は、あまり残されていない時間を、名残惜しそうに寄り添っていました。





お昼ご飯の支度をしているてんしょうの元に、天使さんのおじいちゃんが来られました。


おじいちゃん 「 てんしょうさん、お話があります。

少しよろしいでしょうか。」

てんしょう 「 ハナちゃんの事ですね。」

おじいちゃん 「 そうです。」


てんしょうは手を止め、天使さんのおじいちゃんに向き合いました。


おじいちゃん 「 明日の午前中に、こちらまで神様がいらっしゃいます。

ハナの魂をネコの体から出してくださるのです。」

てんしょう 「 そうですか・・・。午前中・・・。」

おじいちゃん 「 この事を、ハナとあなた様のお子に話さねばなりませんが、どの様に伝えたら良いものかと・・・。」

てんしょう 「 そうですね・・・。」

おじいちゃん 「 神様は、プリ子ちゃん達から、ハナと過ごしたという記憶の部分を取り出し、魂も本来のネコのままの、このネコと過ごした記憶に書き換える事ができると仰っておられました。

ハナには、長い眠りの中の夢として残る様ですが・・・。」

てんしょう 「 記憶の書き換え?

・・・プリ子達にとって、ハナちゃんとの思い出は宝物になっています。

別れはとても辛い事だと思いますし、今は、お別れしたあとの事の想像ができません。

でもプリ子達には、それを乗り越えていって欲しいと思います。」

おじいちゃん 「 では、記憶は書き換えないと・・・。」

てんしょう 「 はい。

ハナちゃんとの思い出は、これからのあの子達にとって、とても大切なものになると思います。

消してしまうなんて・・・。」

おじいちゃん 「 てんしょうさん、ありがとうございます。

ハナは、あなた様の元で過ごす事ができて、本当に幸せでした。

私も、ハナの事は忘れないで欲しいと思っていました。」

てんしょう 「 私もハナちゃんの事を、自分の子どもの様に思っていました。

忘れてしまうなんて、そんな事、考えたくありません。」




「 私も、てんしょうさんがその様にお考えになると思っておりましたよ。」




おじいちゃん 「 神様・・・。

明日ではなかったですか・・・。」

てんしょう 「 か、神様・・・?

あの、はじめまして・・・。」


突然の事で、てんしょうは心の準備ができていませんでした。


神様 「 驚かせてしまい、申し訳なく思います。

ハナちゃんの魂は、明日引き取りに来ますよ。

今日はあなたのお子達へ、できる事はないかと話に来ました。

あなたのお気持ちはよく分かりました。

やはり、ハナちゃんがあなたの家に行く様に、暗示をかけて良かった。」

てんしょう 「 ハナちゃんに暗示を?」

おじいちゃん 「 そうだったのです。

神様は、ハナがてんしょうさんの家に行く様に、導いてくださっていました。」

てんしょう 「 では、プリ子達がハナちゃんの存在に気付いた事も・・・。」

神様 「 偶然ではありませんよ。」

てんしょう 「 神様、プリ子達が目には見えないご存在を見える事は、ご存知でしょうか。」

神様 「 知っておりますよ。

あなたはお子達に、私から直接、ハナちゃんの事を話して欲しいとお思いですね。」

てんしょう 「 はい。お話していただけたらと・・・。

プリ子達は、ハナちゃんとの別れの意味は分かっています。

ハナちゃんの幸せの為と言う事も分かっています。

でも・・・。」

神様 「 分かっておりましたよ。

これから、その話をお子達に話しましょう。」

てんしょう 「 今・・・ですか。」

神様 「 そうです。

明日にはハナちゃんの魂を、ハナちゃんの体に戻しますからね。」

てんしょう 「 ・・・では、子ども達を呼んできます。

少しお待ちいただけますか?」






子ども部屋のドアを開けると、寄り添って座っている3人がいました。

3人の背中が震えて見えました。

子ども達は、子ども部屋の片隅で、静かに泣いていたのでした。







明日に続きます。

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迷いネコのミイちゃん  〜 夢のお話 ㊱ 〜

プリプリ姉妹とネコのハナちゃんは、広い公園を走り回ったり、遊具で遊んだりしていましたが、いつにも増してテンションが高く、てんしょうは少し心配になっていました。



パパ夫 「 プリ子達、何か今日は、いつもより元気がいいなあ。

ちょっと元気良過ぎじゃないか?」

てんしょう 「 うん・・・。そう思う。」

パパ夫 「 そろそろ、お弁当にしようか。」

てんしょう 「 そうだね。ちょっと子ども達、呼んでくるね。」


てんしょうはそう言って、3人の所に走って行きました。


てんしょう 「 みんなーっ!お昼ご飯の時間だよーっ!」

みんな 「 はーい!」

てんしょう 「 お腹空いたでしょ?

おにぎり食べようね。」

みんな 「 はーい!」




公園の芝生の上にシートを敷いて、みんなそろっておにぎりを頬張りました。


パパ夫 「 ママのおにぎりはおいしいな!」

プリ子 「 うん!プリ子のはシャケだったよ。」

プリ江 「 プリ江のはオカカ!」

ハナ 「 ミャウ!( ハナのはおサカナ!)」

てんしょう 「 みんな、おにぎり食べたら、今度は長い滑り台しようか。

あっちの方にあったから、後で行ってみようね。」

プリ子 「 長い滑り台?すべりたい!」

プリ江 「 プリ江、ハナちゃんをおヒザに乗せてすべる!」

パパ夫 「 ハナちゃんを乗せては危ないから、パパがハナちゃんを乗せてく。」

てんしょう 「 そうだね。その方がプリ江も、ハナちゃんも安全だね。」

プリ江 「 ・・・はーい・・・。」



すると、プリ子が鼻をすすり出しました。

そして、下を向いた顔から、雫がポトリと落ちました。


パパ夫 「 プリ子?どうした?

どこか痛いの?」

プリ子 「 ・・・。」

てんしょう 「 プリ子、大丈夫?

ママと一緒に、おトイレ行こうね。」


てんしょうはプリ子を連れて、お手洗いへと向かいました。




てんしょう 「 プリ子、ハナちゃんの事?」

プリ子 「 ・・・ハナちゃんとお別れしたくないよーっ。」


プリ子は声を上げて泣き出しました。

あの高過ぎるテンションは、もうすぐやって来るお別れの時を、今のこの時間だけでも忘れようとしたものでした。


てんしょうはプリ子を抱きしめました。


てんしょう 「 プリ子・・・。」


しばらく泣いて、落ち着いたプリ子の顔をハンカチで拭きました。


プリ子 「 ママ、ありがと。

ハナちゃんの前で泣きたくなかったから、ガマンしてたの。」

てんしょう 「 そっか。ガマンしてたの。

もう、戻れる?」

プリ子 「 うん。」

てんしょう 「 まだ時間はいっぱいあるから、たくさん遊ぼうね。」

プリ子 「 うん。ママ、写真いっぱい撮って!」


笑顔を見せて、プリ子はみんなの元へ走って行きました。





パパ夫 「 プリ子、大丈夫か?」

プリ子 「 大丈夫!ママ、おにぎり、おかわり!」

プリ江 「 プリ江も!」

ハナ 「 ミャウ!( ハナも!)」

パパ夫 「 パパも!」


みんな笑顔でおにぎりを平らげました。








長い滑り台では、てんしょうが先にすべり降り、プリプリ姉妹とパパ夫とパパ夫のヒザに乗ったハナちゃんがすべって来る所を、スマホカメラで待ち構えました。


プリプリ姉妹 「 きゃーっ!」

ハナ 「 ミャウ!( はやーい!)」

パパ夫 「 おーっ!」



てんしょうは4人の姿を、何枚も何枚も撮りました。

子ども達の、心から楽しんでいる笑顔が、まぶしく写っていました。












帰りの車の中。

みんな、遊び疲れて寝てしまっていました。




「 ハナちゃん・・・。」

プリ江の寝言でした。






あと何日かすると来てしまうその時を、どの様に迎えたらよいのか、てんしょうは分からずにいました。








明日に続きます。

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迷いネコのミイちゃん  〜 夢のお話 ㉟ 〜

そんなある日曜日の朝、パパ夫がドライブすると言い出しました。

プリプリ姉妹もハナちゃんも、大喜びでした。


パパ夫 「 今日は天気もいいし、少し車を走らせて、大きな公園まで行こう。」

てんしょう 「 じゃあ、ママはおにぎり作ろうかな。」

プリプリ姉妹 「 やったー!お外でお弁当!」

ハナ 「 ミャウ!( おにぎり!)」







皆、車に乗り込み、いつもの自分の席に座りました。


パパ夫 「 みんな、シートベルトは締めたな?」

プリプリ姉妹 「 しめたー!」

パパ夫 「 よし!出発!」

プリプリ姉妹 「 シンコー!( 進行!)」

ハナ 「 ミャウ!( シンコー!)」



一番後ろの席には、天使さんのおじいちゃんが座られ、ハナちゃんの様子を優しい眼差しでご覧になっていました。





あと一週間もしない内に、ハナちゃんとお別れをしなければならないタイミングでのドライブに、てんしょうは子ども達の思い出に残る日にしたいと思っていました。





車の中では、パパ夫とプリプリ姉妹のしりとり対決が始まっていました。


パパ夫 「 しりとりの り!プリ子から。」

プリ子 「 りんご!」

プリ江 「 ゴリラ!パパ!」

パパ夫 「 誰がゴリラだって?!」

プリ江 「 パパ!」

パパ夫 「 なにーっ!」

プリ子 「 パパ、ら だよ。」

パパ夫 「 ら ね。ライオン!」

プリプリ姉妹 「 パパの負けーっ!」

ハナ 「 ミャウ!( 負けーっ!)」

パパ夫 「 やられたーっ!」

てんしょう 「 終わるの早すぎ!」


車の中は、みんなの笑い声で満たされていました。



てんしょうは、" この幸せな時間がずっと続きます様に " と祈った自分に、ハッとしました。

そして慌てて、" ハナちゃんとプリプリ姉妹の良い思い出になります様に " と祈りなおしていました。





大きな公園に着くと、プリプリ姉妹とネコのハナちゃんは走り出しました。

パパ夫は、あの夏の牧場の時以来、リードと首輪を持ってきていません。

プリプリ姉妹の、ハナちゃんに対する気持ちを理解していたのでした。




まだ肌寒い3月。

子ども達は汗をかくほど走り回り、大きな笑い声を響かせていました。

もうすぐ来てしまうハナちゃんとのお別れの時など、忘れてしまっているかの様に・・・。






明日に続きます。

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迷いネコのミイちゃん  〜 夢のお話 ㉞ 〜

ハナちゃんの魂が元の体に戻るその日まで、ハナちゃんとお別れするその日まで、明るく楽しく過ごそうと、てんしょうは気持ちを引っ張り上げ、できるだけ明るく振る舞っていました。



ですが、夜になって子ども達が寝静まると、必ずやって来るその日を思い、気持ちは沈んでいきました。

てんしょうにとって、ハナちゃんという存在が家族と同じになっていて、大切なものを失ってしまうという気持ちが出てきてしまうのです。



それほど、ハナちゃんと過ごした日々は大きなものであり、かけがえのないものだったと気付かされていました。




それはプリプリ姉妹にとっても同じでした。




皆が寝静まる夜中。

「 ハナちゃん、どこ?どこに行っちゃったの?」

驚いて目を覚ますと、プリ子が寝言を言っていました。




学校から帰ったプリ江は、よく、宿題をしている手を止めてボーっとしたり、" あまりお腹空いてない。" と言って食事を残す様になりました。






そしてハナちゃんは、プリプリ姉妹が学校に行っている間は、ずっとてんしょうの側にくっついていました。

てんしょうが座っていると、必ずヒザに乗ってきたり、ひと時も離れる事がなくなっていました。




天使さんのおじいちゃんは、そんなハナちゃんの様子をご覧になって、複雑な顔をされていました。






皆、それぞれの思いを胸に、その日を迎えようとしていました。





明日に続きます。

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