32年前、てんしょうは、とある本屋さんにいました。

通学電車の中で読む本を探していました。
何か面白い小説でも、と思いながら本棚に目をやっていました。

めぼしい物も見つからず、店内をウロウロしていると、趣味のコーナーが目に入りました。
その一角に、占い本が並んでいました。

「 幸せを呼ぶ タロット占い 」

赤い背表紙に目をひかれました。

それには、占い方の本と一緒に、タロットカードも入っていて、初心者向けに出版された物でした。

迷わず、購入していました。





最初は要領を得ず、チンのカンのプンだったのが、段々慣れてきて、それなりに占えるようになりました。

" 当たるも八卦  当たらぬも八卦 '' 

これを前提に、弟や友人に占ったりしていました。

すると、意外にも、" 当たってる "と言われ、未来予想の様に占いを頼まれたりしました。



弟が自営業を始める時も、友人が悩んでいる時も、パパ夫の昇進試験の結果も、頼まれれば占っていました。
( これまた意外、当たっていました。)



てんしょう自身の事を占った事もありました。

お腹にいる時の、プリプリ姉妹の性別です。

プリ子の時も、プリ江の時も、何度占っても、" 女の子 "でした。




そんなある日。
結婚して住みだした家を、パパ夫の転勤により引越さねばならなくなった時の事。

知らない土地へ、小さなプリプリ姉妹を連れての引越しに、少しの不安がありました。

久しぶりにタロットカードを引っ張り出し、占ってみました。

" THE  TOWER "

最悪なカードが出ました。

落雷により破壊される塔が描かれています。

3回、やり直しました。

3回とも、" THE  TOWER " 。

寒気がしました。





まず、引越し当日。
新幹線にトラブルが起き、ダイヤが乱れ、来た列車に乗らねば、次いつ乗れるか分からず、幼いプリプリ姉妹を連れて、3人、ぎゅうぎゅう詰めの中に約2時間。
プリプリ姉妹、よくグズらずに大人しく乗っていたと思います。

駅に着いたと思ったら、今度は、駅とホームの間が思ったより広く、てんしょうの後ろから、降りる乗客に押され、危うくプリプリ姉妹が落ちるところでした。

( パパ夫は、引越し作業を確認する為、てんしょう達を最寄りの新幹線の駅まで送ったあと、夜になって合流しました。)





その後、引越して 1週間もしない頃。
パパ夫の車のボディに " ばか "と、デカデカと落書きされました。
クギか何かで、引っかいた様な落書きでした。




引越し当日から、思いもよらぬ事が続き、引越し荷物をほどきながら、少し落ち込んでいました。




でも、この様な事、序章に過ぎませんでした。

" THE  TOWER " の意味を思い知る出来事。




引越して、1か月余り。

予約してあった遠方にある眼科クリニックに向かう為、金曜日でしたが、パパ夫は休みを取って、車を出してくれました。
ゴールドペーパードライバーのてんしょうの為です。

昼には終わり、その近くでランチをし、帰り道、パパ夫が前週、出張で行ったという漁港の町に行く事になりました。

パパ夫 「 魚の旨いのでも、食いに行くか。」

幼いプリプリ姉妹も喜んで、楽しそうにしていました。


車に乗って20分程の事。
今まで、車酔いなど一度もした事のなかったプリ子が、昼に食べた物を全部というくらい、戻してしまいました。

パパ夫 「 プリ子、大丈夫か?
プリ子がこんなになるのは、余程の事だから、今日は帰ろうね。」



てんしょう宅に着いて、ひと息。

お茶でもしましょうと、コーヒーをいれ、体調の落ち着いたプリ子と、遊んでいたプリ江におやつを出し、おしゃべりをしながら、楽しんでいたその時でした。


" ズンッ!"


" グラグラグラ・・・ッ!!!"



テーブルの下っ!と叫びながら、低いテーブルの下にプリプリ姉妹をもぐらせ、てんしょうも、キッチンのテーブルにもぐりました。
パパ夫は、身を低くして、テーブルからプリプリ姉妹の頭が出てこない様に押さえていました。


テーブルの脚につかまっていても、身体が左右に大きく動いてしまうほどの、大きな揺れ。


プリプリ姉妹 「 パパ、こわい・・・。」


長く感じました。

パパ夫も、我が子の頭を押さえながら、てんしょうの顔を見て、どうなってんだという顔をしました。




" 3.11  東日本大震災 "




" THE  TOWER " の本当の意味を思い知らされました。




揺れがおさまり、パパ夫は、すぐに車に移動する様に言いました。

部屋の中は、物が散乱し、また、いつ余震が来るか分からなかったからです。

てんしょうは、プリプリ姉妹に厚着をさせ、何枚もの毛布や、飲み物、パン、プリプリ姉妹の歯ブラシなどを運び込みました。

気付くとパパ夫の姿がありません。

しばらくすると、コンビニの袋を両手に帰ってきました。

パパ夫 「 危ないところだった。すぐそこのコンビニ、自分の勘定が終わったら、閉めちゃった。
まだ、人がいたけど、停電でレジが動かないって。」

パパ夫の機転でした。

この晩、ひどく冷え込み、雪が舞いました。

パパ夫がカセットコンロで沸かしたお湯で、パパ夫の買ってきたカップ麺をみんなですすりました。
パパ夫の温かさが身に沁みました。

そして、車のエアコンで、辛うじて朝まで過ごす事が出来ました。


駐車場のすぐ近くには、踏切があります。
地震による誤作動で、一晩中、甲高い警告音が鳴り響いていましたが、幼いプリプリ姉妹は疲れきったかの様に、朝まで眠り続けました。


















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