これは、てんしょうの身内の天使さんから聞いた話です。
戦死したマサノリは、お空へと上がって行きました。
そして、迎えに来ていた天使さんに言いました。
マサノリ 「 悔しい。・・・アサと子ども達を守ってやれない。
・・・母さん、何でこんな戦争なんかに・・・。」
その天使さんは、マサノリが8才の時に亡くなった母、フジエでした。
母フジエも、我が子の早過ぎる死に、心を痛めていました。
それからのマサノリは、アサと子ども達をずっと見守り続けました。
ジュンが病気になり、どうしようもない状態になり、お空に上がらねばならないと知り、自分が側にいてやれない悔しさと申し訳なさで、心を打ち砕かれていました。
ジュンがお空に上がる時、マサノリはジュンの側に行き、そっと手を差し伸べました。
ジュンは、お父さんの顔を見つめ、笑顔で涙を流しました。
マサノリとジュンは、約束をしました。
" また、親子になろう。
お父さんが先に生まれるから、ジュンは、お父さんの所に生まれてきなさい。
今度は絶対に離れないから。
お父さんが守るから。"
ジュンは約束通り、マサノリの元に生まれてきました。
プリ江がそのジュンでした。
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