プリ子 「 ねえ、プリ江、何して遊ぶ?」
プリ江 「 んー、プリ子の好きな遊び!」
プリ子 「 ・・・お母さんごっこは?」
プリ江 「 じゃあ、プリ江、お姉さんがいい!」
プリ子 「 プリ子は、お母さん!」
ミイ 「 ミー ( プリ子お姉ちゃん!)、ミー ( プリ江お姉ちゃん!)。」
プリ子 「 ・・・今、ミイちゃん、プリ子お姉ちゃんって言ったよ!」
プリ江 「 うん!言った!プリ江お姉ちゃんとも言ってたよ!」
プリ子 「 うん!言ってた!」
プリプリ姉妹 「 すごいね!ミイちゃん、お話できる!」
" お姉ちゃん達、ハナのお話が分かるの?"
ミイ 「 ミーミー!( ねえ!あそぼー!)」
プリプリ姉妹 「 うん!あそぼー!」
プリ江 「 じゃあ、ミイちゃんは、プリ江の妹!」
ミイ 「 ミーミー!( うん!でもね、ミイちゃんじゃなくて、ハナだよ。)」
プリ子 「 ハナ?」
ミイ 「 ミーミー! ( そう! ハナって名前なの。)」
プリ江 「 ハナちゃんってゆうの?」
プリ子 「 かわいいお名前だね、ハナちゃん!」
プリ江 「 ハナちゃん!かわいいね!」
ミイ 「 ミー!( ありがとう!)」
プリ子 「 ねえハナちゃん、ハナちゃんはどこから来たの?」
ミイ 「 ミー。( 病院だよ。)
ミーミー。( 車にぶつかって、今、病院のベットに寝てるんだって。)」
プリ子 「 病院?でも、ハナちゃん、ここにいるよ?」
ミイ 「 ミーミー。( ハナのおじいちゃんがね、神様に頼んだら、ネコさんにしてくれたの。)」
プリ子 「 そうなんだー。」
プリ江 「 ハナちゃんのおじいちゃんはどこにいるの?」
ミイ 「 ミー。( ハナのそばにいるよ。)」
プリ江「 ホントだー!気付かなかったー!」
プリ子「 ハナちゃんのおじいちゃん、こんにちは!」
プリ江「 こんにちは!」
おじいちゃん 「 こんにちは。あなた方には、私が見えるんだね。
こんな事は初めてだよ。
ハナと仲良くしてくれて、ありがとう。
おじいちゃん、とても嬉しいよ。」
プリ子 「 おじいちゃん、ハナちゃんは、おケガをしたの?」
おじいちゃん 「 そうなんだ。車に跳ねられてしまって・・・。
それでハナは、体が治るまで、このネコの体を借りているんだよ。」
プリ子 「 そうだったの・・・。ハナちゃん、早く治るといいね。」
おじいちゃん 「 今は神様が、ハナの体が早く良くなる様に、お力をくださっているんだよ。
だから、もうすぐ治るよ。」
ミイ 「 ミー!( うん!)」
プリ子 「 そうだ!今日はお天気いいから、お外でお母さんごっこしようよ。」
プリ江 「 そうだね!」
プリ子 「 ママー!お庭でお母さんごっこするねー!」
てんしょう 「 お庭でおままごと?
ちょっと待ってね。シートひいてあげるね。」
プリ子 「 はーい、 ご飯ができましたよ〜。どうぞ!」
プリ江 「 わー、美味しそう!
ハナちゃん、いただきますしよ!」
ミイ 「 ミー。( いただきます。)」
プリ子 「 二人とも、よくかんで食べてね。」
プリ江 「 はーい。」
ミイ 「 ミー。( はーい。)」
" お母さんごっこ楽しい!おじいちゃん、楽しいね!"
" そうだね、楽しいね。ハナ。"
庭の片隅に咲いたすずらんの花が、五月の風に吹かれ、優しい音色を奏でる様に揺れていました。
明日に続きます。