プリプリ姉妹が夏休みに入り、毎日が、朝から賑やかになっていました。



プリ江 「 ハナちゃん、おはよー!」

ハナ 「 ミーミー!( おはよー!プリ江お姉ちゃん!)

ミーミー。( あれぇ?プリ子お姉ちゃんは?)」

プリ子 「 ふぁーあ。あー、ハナちゃん、おはよー。」

ハナ 「 ミーミー!( プリ子お姉ちゃん、おはよー!)

ミーミー!( ねえ、ねえ、今日は何して遊ぶ?)」



てんしょう 「 みんなー、おはよう!

お着替えして、朝ごはん食べようね。」

プリプリ姉妹 「 はーい!」

ハナ 「 ミー!( はーい!)」




普通に会話していますが、パパ夫には、プリプリ姉妹の声と、ネコのハナちゃんの声は、別々に聞こえています。

プリプリ姉妹にとって、" おはよー " と聞こえるハナちゃんの声が、パパ夫には、" ミー " としか聞こえていないのです。

パパ夫には、ハナちゃんの事情は話していませんでした。

以前、パパ夫にプリプリ姉妹のチカラの話をしたら、聞き流す様にと言われたからです。

パパ夫は、そのチカラによって何かあっては、とプリプリ姉妹の身を案じて、その様に言ったのです。

てんしょうも、パパ夫の親心は理解していました。





パパ夫 「 てんしょう、行ってきます。

プリ子、プリ江、行ってくるね。

パパ帰ったら、何して遊ぶか、考えておいてね。」

プリプリ姉妹 「 はーい!パパ、いってらっしゃーい!」

てんしょう 「 いってらっしゃい。気を付けてね。」

ハナ 「 ミー!( いってらっしゃーい!)」


いつもの様に、パパ夫は出勤していきました。




てんしょう 「さて、プリ子、プリ江!

夏休みの宿題、早く終わらせちゃおうね!」

プリプリ姉妹 「 ・・・はーい・・・。」

ハナ 「 プリ子お姉ちゃん、プリ江お姉ちゃん、お勉強終わったら、あそぼ!ハナ、待ってる。」

プリ子 「 うん、そうだね!待っててね!」

プリ江 「 早く終わらせるから、ハナちゃん、待っててね!」


プリプリ姉妹、ネコのハナちゃんと早く遊びたいが為に、サッと宿題を始めました。


てんしょう、" ハナちゃん、グッジョブ! " と思いながら、三人が机に向かっている様子を見ていました。


ネコのハナちゃんの側には、天使さんのおじいちゃんが見守っておられます。



病院のベッドで治療を受けているハナちゃんの体は、少しずつ良くなっているとの事でしたが、ハナちゃんの体におチカラを授けておられる神様は、" 今しばらくお待ちなさい。" と仰いました。

ハナちゃんのおじいちゃんは、神様からのご連絡を、今か今かと待ちわびておられました。

てんしょうも、おじいちゃんのお気持ちを思うと、胸が痛くなりました。


 



プリ子 「 ママー!宿題終わったー!

今日、暑いから、お庭でプールしたい!」

プリ江 「 ママ、プール出してー!」

ハナ 「 ハナもー!」

てんしょう 「プール?そうねー。

じゃあ、待ってて。

お水を入れるの時間がかかるから。

その間、水着に着替えててねー。」

プリプリ姉妹「 はーい!」




しばらくすると、プリプリ姉妹が水着に着替えて、庭に出てきました。

ハナちゃん、水着姿のプリプリ姉妹を見て言いました。



「 お姉ちゃん達の水着、かわいい!

ハナの水着は、ピンクのおリボンがついているんだよ。」




てんしょうは、ハッとしました。

姿はネコでも、魂は人間の女の子。

プリプリ姉妹の様に、水着を着たいと思っているはず。

てんしょうは、引き出しから、ピンクの花柄のハンカチを出してきて、端と端を結び、ネコのハナちゃんの体に着せました。



ハナ 「 かわい〜!お母さん、ありがとう!」

プリプリ姉妹 「 ハナちゃん、かわいい!似合ってるー!」

てんしょう 「 ハナちゃん、かわいい!

ねえ、おじいちゃま!」

おじいちゃん 「 ハナ、よーく似合ってるよ。

よかったねえ、ハナ。」


天使さんのおじいちゃんは、目を細めながら、ネコのハナちゃんの頭を、そっと撫でられました。



てんしょうは、" やっぱり、女の子だなあ。着せてよかった。" と思いました。



おじいちゃん 「 ハナの気持ちを察してくださったのですね。

ありがとうございます。

ハナがあなた様のウチに迷い込んだ時は、どうなってしまうのかと、正直、不安でした。

今は、心から感謝しております。

ありがとうございます。」

てんしょう 「 いいえ、おじいちゃま。

何の力にもなれなくて・・・。

せめて、ハナちゃんが寂しい思いをしない様にと、それだけです。」

おじいちゃん 「 ハナが目を覚ました時、ハナに私の存在を伝える事はやめておこうと思っておりました。

側にいて、守ってやれば良いと思っていましたから。

しかし、ハナがあなた様のウチでお世話になる事になって、あなた様には申し訳ないですが、ハナに何かあったら、すぐに対処出来るようにと、存在を明かす事にしました。

ですが、その様な心配は無用でした。

ハナがあなた様のウチに迷い込んだ事も、もしかしたら、神様のお導きだったのでしょう。

有り難く思っております。」

てんしょう 「 おじいちゃま・・・。」









三人の楽しそうなはしゃぎ声が、忙しなく続く蝉時雨と混ざり合い、夏のまぶしい空に吸い込まれていきました。







続きます。

IMG_7416


今日もお読みいただき、ありがとうございます。


皆さま、" 迷いネコのミイちゃん " 、いかがでしたでしょうか? ( 既に、ミイちゃんではなくなってしまいましたが・・・=^x^= コマカイコトハキニシテイナイ )

このお話、まだしばらく続きそうです。



そしてこの 、スピブログ " 天の声とてんしょうの日々の出来事 " が、今日で半年を迎えました!

これも、お読みくださっている皆さまのお陰でございます!

ありがとうございます!


半年前は、ちょうど、今書いているこのお話の季節、夏でした。

まだまだ半年、されど半年。

まずは1年を目標に、書き続けていきたいと思っております。


出来ますれば、皆さまからのコメント、ご感想をお聞かせくださると、てんしょう、泣いて喜んじゃいます。

随時、お待ちしております〜♡

それから、お友達やご家族、ご親戚の方にも、" こんなブログあるよー!" ってクチコミくださったら、てんしょう、昇天してしまうかもしれません。( いやいや、てんしょう、まだあの世には行けません!)


てんしょう、まだまだ、この世でブログを書いていきます!


これからも、天の声とてんしょう、プリプリ姉妹とパパ夫を、どうぞよろしくお願い申し上げます (^人^)




皆さまにお読みいただきたく思い、人気ブログランキングに参加しました。
👇押していただけると嬉しいです♡

スピリチュアルランキング