プリプリ姉妹とネコのハナちゃんは、広い公園を走り回ったり、遊具で遊んだりしていましたが、いつにも増してテンションが高く、てんしょうは少し心配になっていました。



パパ夫 「 プリ子達、何か今日は、いつもより元気がいいなあ。

ちょっと元気良過ぎじゃないか?」

てんしょう 「 うん・・・。そう思う。」

パパ夫 「 そろそろ、お弁当にしようか。」

てんしょう 「 そうだね。ちょっと子ども達、呼んでくるね。」


てんしょうはそう言って、3人の所に走って行きました。


てんしょう 「 みんなーっ!お昼ご飯の時間だよーっ!」

みんな 「 はーい!」

てんしょう 「 お腹空いたでしょ?

おにぎり食べようね。」

みんな 「 はーい!」




公園の芝生の上にシートを敷いて、みんなそろっておにぎりを頬張りました。


パパ夫 「 ママのおにぎりはおいしいな!」

プリ子 「 うん!プリ子のはシャケだったよ。」

プリ江 「 プリ江のはオカカ!」

ハナ 「 ミャウ!( ハナのはおサカナ!)」

てんしょう 「 みんな、おにぎり食べたら、今度は長い滑り台しようか。

あっちの方にあったから、後で行ってみようね。」

プリ子 「 長い滑り台?すべりたい!」

プリ江 「 プリ江、ハナちゃんをおヒザに乗せてすべる!」

パパ夫 「 ハナちゃんを乗せては危ないから、パパがハナちゃんを乗せてく。」

てんしょう 「 そうだね。その方がプリ江も、ハナちゃんも安全だね。」

プリ江 「 ・・・はーい・・・。」



すると、プリ子が鼻をすすり出しました。

そして、下を向いた顔から、雫がポトリと落ちました。


パパ夫 「 プリ子?どうした?

どこか痛いの?」

プリ子 「 ・・・。」

てんしょう 「 プリ子、大丈夫?

ママと一緒に、おトイレ行こうね。」


てんしょうはプリ子を連れて、お手洗いへと向かいました。




てんしょう 「 プリ子、ハナちゃんの事?」

プリ子 「 ・・・ハナちゃんとお別れしたくないよーっ。」


プリ子は声を上げて泣き出しました。

あの高過ぎるテンションは、もうすぐやって来るお別れの時を、今のこの時間だけでも忘れようとしたものでした。


てんしょうはプリ子を抱きしめました。


てんしょう 「 プリ子・・・。」


しばらく泣いて、落ち着いたプリ子の顔をハンカチで拭きました。


プリ子 「 ママ、ありがと。

ハナちゃんの前で泣きたくなかったから、ガマンしてたの。」

てんしょう 「 そっか。ガマンしてたの。

もう、戻れる?」

プリ子 「 うん。」

てんしょう 「 まだ時間はいっぱいあるから、たくさん遊ぼうね。」

プリ子 「 うん。ママ、写真いっぱい撮って!」


笑顔を見せて、プリ子はみんなの元へ走って行きました。





パパ夫 「 プリ子、大丈夫か?」

プリ子 「 大丈夫!ママ、おにぎり、おかわり!」

プリ江 「 プリ江も!」

ハナ 「 ミャウ!( ハナも!)」

パパ夫 「 パパも!」


みんな笑顔でおにぎりを平らげました。








長い滑り台では、てんしょうが先にすべり降り、プリプリ姉妹とパパ夫とパパ夫のヒザに乗ったハナちゃんがすべって来る所を、スマホカメラで待ち構えました。


プリプリ姉妹 「 きゃーっ!」

ハナ 「 ミャウ!( はやーい!)」

パパ夫 「 おーっ!」



てんしょうは4人の姿を、何枚も何枚も撮りました。

子ども達の、心から楽しんでいる笑顔が、まぶしく写っていました。












帰りの車の中。

みんな、遊び疲れて寝てしまっていました。




「 ハナちゃん・・・。」

プリ江の寝言でした。






あと何日かすると来てしまうその時を、どの様に迎えたらよいのか、てんしょうは分からずにいました。








明日に続きます。

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