ある夜、プリプリ姉妹が寝静まり、パパ夫と二人で PC を見ていました。
てんしょう 「 今年の夏休み、どこか旅行に行かない?」
パパ夫 「 そうだな。オレ、座敷わらしの旅館に泊まりたい。」
てんしょう 「 諦めてなかったんだ。
でも、プリ子もプリ江も怖がって行きたがらないと思うよ。
本当は私も行ってみたいんだけどね。」
過去記事にも書きましたが、プリプリ姉妹は座敷わらしさんの奏でるラップ音が怖くて行きたがりません。( 2018.1.29 " 座敷わらしのユアくん " をご覧くださいませ。)
パパ夫 「 オレが言うより、てんしょうからプリ子達に言った方がいいんじゃない?
てんしょうが言えば、気が変わるかも。」
てんしょう 「 そうだね。説得してみる。」
パパ夫は PC の画面を、座敷わらしの旅館のホームページにしました。
口コミなどを読んでいると、子ども連れのご家族もお泊まりの様でした。
たくさんのオーブをカメラに収めた話や、お供えしてあるオモチャが勝手に動き出したとかありました。
また、建て直されたばかりの綺麗な旅館に ( 以前の建物は火災により焼けてしまいました。)、旅館の方々のお人柄やお料理などを絶賛されていました。
そして、そこに泊まった方々は皆、夢が叶ったと仰っておられました。
座敷わらしのいる家は栄えるという事で、あやかる事ができるそうなのです。
ですが、てんしょうがその旅館に泊まりたいのは、実際に座敷わらしさんとお話をしたり、オモチャなどで遊んでみたいからです。
最近、てんしょう宅の座敷わらしのユアくんの鳴らすラップ音がおとなしくなっています。
天の声 「 てんしょうさんやプリ子ちゃん、プリ江ちゃんを思い、音を立てない様にしておられますよ。
怖がらせない様に、との事です。」
座敷わらしのユアくん、一緒に生活する中で、気を遣ってくれていたのでした。
後日、早速プリプリ姉妹に、座敷わらしのお宿の話をしました。
" 座敷わらしさんには会いたいけど、勝手にオモチャが動くのは怖い " と言っていたプリプリ姉妹に、旅館のホームページを見せました。
すると、プリプリ姉妹の方から、" 泊まりたい!" と言ってきました。
今、座敷わらしのユアくん、台所の作業台の影に隠れながら、てんしょうに手を振ってくれています。
座敷わらしのお宿を予約できたら、ユアくんも一緒に、と考えています。
夏休みが楽しみです。