脳死状態の27才の女性が、8月に女の子を出産されました。
脳出血を起こし、脳死判定を受けてから4か月後の事でした。
脳死状態になってから出産までの117日間、女性のご家族や病院のスタッフの方々は、深い愛情でもって、お腹に命を宿す女性を支え続けました。
妊娠34週目、帝王切開にて、元気な産声を上げながら、その命は誕生しました。
チェコという国の、奇跡の出来事でした。
てんしょうは、この事をネットニュースで知りました。
ニュース映像には、女性の姿もありました。
ベッドに横たわる女性の傍らには、女性のお腹にそっと手をやる、その女性自身の姿がありました。
神様がその姿を、てんしょうの頭の中に、映像として送ってくださいました。
魂は、身体の外へと出ておられたのだそうです。
魂の女性の眼差しは、お腹の中の我が子に注がれていました。
愛おしそうに、そのお腹に手を置き、微笑む女性。
てんしょうは、涙が溢れてきました。
ニュース映像では、生まれた赤ちゃんがおくるみに包まれ、保育器に入れられる所も流れていました。
魂の女性も、スタッフに抱かれている赤ちゃんを、そっとその手で包んでいました。
出産を終えた女性の延命治療は終わりました。
無事に出産を終えた魂の女性は、母親の顔をしていました。
これからも天使となって、赤ちゃんを見守っていかれるのだと思います。
奇跡の出産によって、この世に生まれ出た赤ちゃん。
周りの方々と、天使さんになられたお母さんの深い愛情に包まれ、スクスクと育っていかれる事と思います。
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